右手のしびれを訴え来院(30代女性)

30代女性 OL 東京都在住


【右手のしびれを訴え来院】

最近仕事中に腕にしびれを感じるようになり、仕事にも支障をきたすため来院された。

基本的にはデスクワークでPCをよく使用するため、肩・首こりは慢性的に感じていたが、休みの日にいつもより睡眠時間を多く取った次の日の朝に寝違いを起こし、その2~3日後から右腕にしびれを感じるようになった。

症状が酷くなってくると肩が重くなってきてしびれが強くなる。

整形外科を受診したところ、ヘルニアと診断され、薬を処方されたが症状にあまり変化がなかった。


【初診時の症状】

・頚部の可動制限

・斜角筋と小胸筋に過緊張が見られる

・首を後ろに反らす、左に曲げると右手のしびれが悪化する

・胸の筋肉を伸ばしてから数秒後にしびれがでる

【施術後の経過】

症状と検査から右の胸郭出口症候群と判断した。首の関節及び筋肉の調節と胸の筋肉の調節を行う。

治療後、しびれとともに肩こりも症状が60%以上軽減。今回は筋肉の影響がとても大きいので、症状が戻りやすいと考え、2回目は2日後に来院して頂いた。

2回目にはやはり症状が60%程に戻ってきていたが、以前のように酷くなることはなかったので、2回目からは刺激量を増やしていった。

3回目にはしびれを感じることはほとんどなくなっていた。その後は週に1回の治療からスタートし、6回目からはエクササイズを併用していることもあり、期間をあけても症状が現れなくなっていたので、3週間に期間を伸ばしている。

今後は再発防止を兼ねて1ヵ月に1回のメンテナンスに移行していく。


【担当カイロプラクターのコメント】

胸郭出口症候群の発生原因は過剰に緊張した筋肉の下を通過する神経及び血管が圧迫を受けることで腕への多彩な症状が現れます。

特に圧迫を受けやすい部位を総称し①斜角筋症候群②肋鎖症候群③小胸筋症候群があります。胸郭出口症候群は女性や細身の男性に比較的多い傾向があります。

1ヶ所だけの問題というよりも、2ヶ所以上が問題になっているケースが多いです。今回は①斜角筋症候群と③小胸筋症候群を合併していたようでした。

これをクラッシュシンドロームやマルチクラッシュシンドロームと呼び、今回の症状のように、神経の障害は、障害部位が多いほど、症状は悪化しやすく、安定も悪くなります。

今回も、治療後の安定が悪かったので、治療箇所を増やしたところ、症状が安定しました。

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