ダンスでの肩の痛みと不安感を訴え来院(30代女性)

30代女性 会社員 東京都在住 

【ダンスでの肩の痛みと不安感を訴え来院】

3ヶ月前に趣味のダンスをしていた時に肩が抜けるような感覚があった。

それからはストレッチする時にも出るようになってきていたが、すぐに元に戻っていたので特に気にしていなかった。

しかし、またダンスをしている時に、肩が抜けるように感じた後からは痛みが現れ、翌日も痛みがあったため心配になって来院された。

当院で問診・検査し、まずは提携の整形外科にて画像診断をして頂くことにした。

その後整形外科に行きMRIを撮影し「右肩関節不安定症」と診断され、保存療法を選択された。


【初診時の状態】

・肩を動かすと痛みが出る

・肩関節前方不安感

・肩の筋肉の筋力低下


【施術後の経過】

初期治療では肩甲骨の調節と肩のテーピングを行い、弱化している肩の筋肉のエクササイズを指導した。

その後は週に1回の治療を6回と肩の状態をチェックしつつ、エクササイズの強度を上げていった。

現在テーピングはつけているものの痛みはなく不安定感も軽減した。

今後は全身のメンテナンスと並行して、肩のエクササイズの強度を調節していく。


【担当カイロプラクターのコメント】

今回の症例は、肩関節の脱臼及び亜脱臼後の症状であると考えたため、提携の整形外科でのMRIにて損傷部位の断定を優先させました。

損傷部位は関節唇と上腕骨頭という関節の安定化に大きく関与する部位でした。

肩関節は広い可動域をもつ半面、骨性の支持が乏しく不安定になりやすいです。そのため、転倒や外力により、95%以上が前方への脱臼をおこします。

急性の症状では1回目に損傷することもありますが、今回の症例では不安定な状態で運動を続けた事が原因での痛みの発生だと考えました。

脱臼やそれに類似した肩関節への負荷により、肩関節の安定性に関与する静的な機能が破綻し、動作時の不安定感や再脱臼を繰り返します。

また、肩甲骨は肩関節の外力を緩衝する機能をもつため、肩甲骨に制限があると、緩衝機能が低下し、肩関節への負担が増大するため、今回は肩甲骨の治療を行いました。

肩の腱板筋と言われる筋群は肩関節を鷲掴みするように存在し、肩関節の不安定性の制動に関与しているため、腱板筋(特に肩甲下筋)の筋力強化訓練が重要になります。

イーク丸の内カイロプラクティック整体では、今回の症例の様に、外傷性疾患や危険性が高い症状に対しては、提携医療機関へのご紹介をさせて頂きます。

そのため、病院に行くべき症状かで迷っている方は、まず一度イーク丸の内カイロプラクティック整体にご相談ください。

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